『まためぐり来る夏の日に 心ふるわす人がいる あれが確かに青春と 胸に瞼に刻み込む 時よ止まれよただ一度♪』
「ん!?聞いたことあるフレーズだな」と思ったあなたは私と同じ関西の高校球児の方でしょうか。
『君よ八月に熱くなれ』の歌詞です。
夏の甲子園には『栄冠は君に輝く』という大会歌がありますが、ABC放送で観る方が好きだった私は、断然『君よ八月に~』派です。
さて閑話休題。
二十数年前、私は灼熱のグランドで恨めしく太陽を見上げる野球部員でした。
練習合間の休憩時間に、冷水器で作ったお茶を飲む先輩たちに隠れて、トイレの水道をガブ飲みしていたのを思い出します。
思い出の野球部あるある。
それは、あの日の勝利打点でもなく、痛恨のエラーでもなく(なくもないけど)、「こんなん絶対おかしいわぁ」という数々の理不尽さに耐えたあの日々(笑)。
うちの部活にもあったなーという方も多いのではないでしょうか。
しかし今夏、新聞を読んでいてへぇーという記事を見つけました。
『理不尽部則やめタメ口容認 何でも伝統で済ませない』との見出しです。
丸刈りを止める学校が増えたのは知っていましたが、上下関係もとは驚きです。
野球人口の減少が報じられる今日この頃、野球だって時代と共に変わらなきゃ。
そう思いつつ一抹の寂しさも感じます。
TVや飲み屋で聞こえてくる「俺たち皆で耐えたよなぁ」という思い出話、あの経験に代わって何が、凝集性につながっていくのかなぁと思います。
さて先日のworksTokyoカンファレンスでは、『グループについて丁寧にレクチャーしていくことも必要では』というテーマも話し合われました。
グループを選ぶ人が増えて欲しいから、入りやすく間口を拡げることも考えねばと。
一方で私たちにも、『皆が通ってきた道だ』という、大切にしている共通体験があるように思います。
件の記事は、「変わらず教えていかなければならないものがある」との指導者の考えも載せ、『多様性が増せば、中学生は自分のカラーに合った野球部を選べるようになるはずだ』と締め括ります。
さて私たちはどんなスタンスで外に向けてアピールしていくのがいいのでしょうか。
これからも、皆さんと一緒に考え続けていくことを誓います!(*’ω’*)ノ!
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高校野球まで引用したんだから、最後は宣誓風にしてみました。
卜部裕介
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