東京都三鷹の国際基督教大学で日本集団精神療法学会第36回大会が開催された。昨年の北海道大会の体験記を書いておかなかったことを、今になってとても後悔しているが、あの3日間で私は、「安心できる仲間がいるから大丈夫」という感覚を東京に持ち帰ったように思う。ここでは、プレコングレスでの体験グループで私に起こっていたことの一部を書き残しておく。
最近の私は、グループの中で、とにかく自分の中に「湧き上がってくる何か」を待っている。たしか、はじめて参加した体験グループで、コンダクターが黙っているはずの私に「あなた、何か言いたくて仕方がないでしょ?」と言った。なぜ分かるのかと尋ねたら「口がモゴモゴして出かかってる」みたいなことを言われて、その通りだったからとても驚いた。最近になって、自分の中には確かにそういうやつがたまに出てくることを自覚しはじめた。お腹の辺りからやってきたそいつが、胸をドキドキさせて、少し喉を詰まらせてくる。なので、今回の体験グループでは、とにかくそいつに素直にいようと決めていた。
最初はそいつが全然やってこないから黙っていた。しかし沈黙が続く中、突然そいつはやって来た。困ったことに、さすがにそれは言っちゃダメなやつだったので抑えておいた。そうしたら何だか笑えてきて、我慢できずに口から吐いた。「事前に送られてきた大会プレコングレスの案内にコンダクター2人の名前を見て、Aグループじゃなきゃどこでも良いな、と思っていたら、Aに当たってしまった。チェーっと思っている!」
そう思っていた理由はともかく、よくそんなこと言ったなと自分でも呆れるが、その後はとても自由だったし、ものすごく、自分のためにグループを使った。
そもそも、そんなほとんど失言みたいなことを、比較的簡単に言えてしまった背景には、グループに対する「大丈夫」な感覚が私の中に随分定着してきている、ということがあるように思う。それ故、時に安心しきって甘えすぎて、うっかり人を怒らせることも無くはない。でも、それでもやっぱり「大丈夫」なのだという気がする。
最終的に今回のグループでの学びの1つは「誰がコンダクターか、ではなくて、グループで私がどれだけ心を使えるかで、体験の豊かさは変わる」ということだ。
一方で、グループに参加するのは、私のようにやたらと安全感が高まっている人ばかりではないだろう。次の課題は、コンダクターとして、私がどうグループの安全感を保証するかだ。今回のコンダクター2人のように。
中里容子
だれかー、②③書いてくれーーーーー
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